痛みを置きざりに
甘えたがる僕とあきらめきった僕の
あざ笑いあうように笑う僕の器は
いつからうつろになっただろう
見失うほど僕の器は

抱え込む両手を抱え込むのは温もりを
記憶にだけ残された温もりを抱え込むように
入りきらない力がしびれて消えるまで
しびれて消えてしまうまで

生まれ出たなら悲しすぎるだろう
あざ笑うように笑う僕は
あざ笑うように笑う僕のために

見つかったはずの鍵は失われた
見つかったつもりだった鍵は
笑いあうべく用意されたはずの僕は
使われることなく眠ることさえ許されず
僕自身と痛む僕を痛めていく

痛みに残るだるさのなかに
消えてしまえばいいのに
空になるならせめて僕を巻き込んだまま
あざ笑う僕も笑いあうべき僕も
今の僕には要らないから

僕に触らないで違ってしまったのなら
温めるように痛めるなら

痛まないなら安らがなくたってかまわない
空白ならせめて静けさを
放棄できない器ならせめて深い眠りを

叶うなら停止へ向かえ僕と僕の器
他に何も望まないから

望まない僕へ
感じない僕へ
痛まない僕へ
もう笑えないのなら

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