absolute dist.

ねぇ、君はいつから
笑うことを怖がるようになってしまったの?

その傷の理由なんて今はいいんだ
いっしょだって約束したよね?
傷にはきっといつか触れるから
時間をかけてちゃんと触れるからね

だって、まだそこに痛みはあるんだもの
痛みは触れてほしい気持ちの鼓動だから
今はせめて痛むことを怖がらないで

僕なら傷口はそのままに
痛みそのものに触れてあげられるから

触れているよ
痛みの奥に君はいるんだよね
君に眠る君の笑顔を僕の体温で呼んでみせるよ

力を抜いていられることに慣れてくれればいい
照れるように笑う君にもっと素敵な笑顔をあげる

そばにいるよ
ずっといっしょだよ

震える君はきっと
ひとりでは言葉さえ不安がるから
ずっといっしょの気持ちを刻むね
君の身体に刻みつけるから

感じていてね
覚えていてね

いつか君の最高の笑顔を
僕に独り占めさせてください

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happy birthday

君にとってはとても勇気の要ることだったんだよね
あの日、勇気を出してくれてよかったと思ってるんだ

君のために贈り物を選ぶ時間ができたからね

離れている時間をいっしょに抱きしめるために
僕はこれを君に選んだんだから

大事にしまっておいたりしないで
ずっとそばにいさせて欲しいんだ

ねえ、感じてる?
僕らは繋がっているんだよ
こうして出会えた僕らには同じ時間が流れてるんだ

出会えてよかったってすごく思ってる
生まれてくれて、ほんとうにありがとう

会いに行くよ

なかなか会えないときはあるけど
寂しがらないでいてね

どうしても会いたくなってしまうのに
まとまった時間がとれないときは
近くまで会いに行くからね

片道2時間かかってしまったとして
それで30分しかいっしょにいられなくても
僕が動いたほうが会いやすいときは
ちゃんと会いに行くから

いっぱい寂しくなってしまったら
感じられるものが少なくなっちゃうからね

ふたりをつなぐ方法はたくさんあるよ
いろいろ見つけていこうと思ってるけど

それでも寂しくなってしまうことはあるもの
寂しくなる感情のうちのいくつかは
きっとキスひとつで落ち着いてくれたり
ぎゅってするだけでどっか行っちゃうんだから

いっぱい寂しくなっちゃう前に
ちゃんと呼んでくれないとヤだよ

電車に揺られて会いに行くよ
君を抱きしめに行くからね

翼の記憶

せめてその傷が癒えるまで
君を背中から抱きしめてあげる

感覚が消えてしまわないように
そっと抱きしめているからね

やがて再生されるそれが
濡れ羽色の堕天使の翼でも
鉤爪のついた悪魔の翼でも
僕は驚いたりなんかしない

それは君を君の不自由から遊離させるもの
君と君とを繋ぐ記憶のかたちだから

見せてごらん
羽ばたいてごらん

背中に疼いていた感覚を空に拡げながら
きっと君は君に戻るからね

せめてその傷が癒えるまで
君を背中から抱きしめてあげる

感覚が消えてしまわないように
そっと抱きしめさせていてね

音叉

揺れてしまう気持ちの真実は
その揺れのなかにしかないからね

ひとりで押さえつけようとしてしまうくらいなら
僕を呼んでいいよ

ひとは振動でできているんだ
声が空気を震わせて届くように
なんだって振動に載せることはできるんだよ

ぜんぶを理解できるなんて思ってない
余さず受け容れられるのかどうかもわからないけど

載せられた揺れる気持ちを僕は
僕の中に再生することができるから

甘えすぎだとか
頼りすぎだとか
関係性を定義する言葉なんてあとまわしでいい

揺れてしまう気持ちがあなたの呼吸を
あなたの鼓動をかき乱してしまうなら

どこにいても僕はあなたに手を伸ばすから
僕を呼んでいいよ

あなたの胸に触れていてあげる
集中してしまった振動を感じてあげる

しかたないなぁ
こんなになるまでがんばらなくていいのに

揺れてしまう気持ちを
切なくなってしまう思いを
いっしょに感じることだけはできるからね

はしゃいでしまうことも
求めてしまうことも
気持ちをぶつけてしまうこともね

それだけがあなたのなかにあるわけじゃないんだ
それはわがままなんかじゃない

じっとしていられないことを嘆かなくていいんだよ
大きくなる気持ちが持て余されてしまっても
それを悪いことだなんて思わないで

だって僕は知ってるもの
それだけがあなたのなかにあるわけじゃない

いつもあなたの手は差し伸べられてる
いつだってあなたの胸は開かれてる

そういうふうにしかできないんだもの
そうじゃないと開きそうもないものがそこにあるからね

だから溢れてしまうことはあるよ
それはわがままなんかじゃないの

伸ばされた手はいつか痺れてしまう
晒された気持ちはいつか乾いてしまうから

自分のために手を伸ばしたっていいんだよ
ずっとその姿勢でいることをひとりにしちゃいけないんだ

引き寄せる力もなくなってしまう前に
気持ちがカサカサになってしまう前に
ほんの小さなことでもきゅって抱きしめさせてあげないと
自分におつかれさまって言えなくなっちゃうでしょ

ほんとはいっしょなのにね
大きくなる気持ちを不安がる気持ちだって
きっとほんとはいっしょに抱きしめられるのに

ね、覚えていてね
それだけがあなたのなかにあるわけじゃないってこと

そういうふうにしかできないことや
風に晒されてしまう気持ちのこと

僕は目を逸らさないでいるからね

透明水彩

はっきり言えばわかることを
わざとぼかして喋っているわけじゃないよ

一度具体化したものを
わざわざあいまいに加工する理由なんてないもの

無理に具体化してしまったら
失われてしまうニュアンスとか

あいまいなままそっと手渡さないと
まるごと壊れてしまうものだってあるんだから

塗りつぶすための白なんてない
白を描きたい部分に少しでも色を入れてしまったら
その絵はもう終わりなんだからね

だからあいまいなまま受け取るのがいいよ
理解できない部分はそのままにしておけばいい

いつかそのニュアンスがわかるときもくるよ
いつかその色を感じられるからね

怖がることなんてないんだ
それがきっと本当なんだから

そっと手渡せばいいよ
そのままを感じられるひとはきっといるからね

そっと受け取ればいいよ
そのままを感じられたらステキだと思わない?