exoskelton

頑なさにも表情はあるんだよ

それがたとえ何かを
覆い隠そうとするものでも

隠しておきたいもののなかには
きっととても大切なものも混じっていて

それは頑なさを通してでも
伝わっていくものだから

笑えてないなんてこともないよ

照れ笑いがぜんぶ
嘘でできてるわけじゃないし

言いあらわせない言葉の隙間にも
きっと意味は含まれているのだから

嘆かれるその曖昧さをこそ
いとおしく思ったりもする

だからさ
別に気にすることはないってこと

その頑なさは頑ななまま
その曖昧さは曖昧なまま

手渡してみてもいいんじゃないのかな
きっとそんなに難しいことじゃないと思うんだ

ね、ひとりじゃないっていうのはさ
きっとそういうことなんじゃないかと思うんだ

sturmgeschütz III

姿勢を低くして
何かを狙うように
前だけを見ていたら
何が見えてくるのかな

わかってるさ
シェルツエンなんてないし
側面を見せて
逃げ出すわけにもいかない

その先に何があるとしても
僕はただそこに向かい
その一点のみを撃ち抜いて
その先に進むんだ

敵性だからとかじゃない
主義主張なんてもともとないし

でも僕の回転しない75mmは
まだ生きているから
僕はそれをぶち壊して
その先に進むんだ

だからって何も終わらない
これといって何も始まらない

だけど僕は進む
そしていつか見つけるんだ
もうその眼前で
超信地旋回なんてしない

僕は逃げ出さない
たとえ何が見つかるとしても
それが見つけるべきものじゃなくても
いつか僕は見つけるんだ

ingot

それはつまり
見ていることしかできないってことでもあって

せいぜいそっと頭を撫でてあげたり
がんばったねってぎゅってしてあげるくらいで

僕にできることといったら
そのくらいのものだからさ

それでも君がうまく泣けるなら
それでいいと思ってるけど

だからといって
甘やかしてるつもりもないんだ

だって君はこれからもきっと
いっぱい泣かなくちゃいけないから

泣かないように慰めることなんて
僕にはできないんだよ

覚えていてほしいことはね

純度の低い材料からは
それなりの加工品しかできないってこと

これから君がいろんなものに触れて
そこからいろんなことを感じて

いつか何かを求めるようになったり
ある特定の状況を望むようになったり

どんな君になっていくとしても
君を形作る材料は君の中にしかない

だからつらいときはつらがってる自分と
楽しいときは楽しんでる自分と
ちゃんと向き合っていかなくちゃいけないんだ

そうやって自分らしい自分と
自分らしくない自分の境目を
ちょっとずつ見つけていくことで

君は君らしく精錬されていくんだ
それはとっても大事なことだから

君にはわかっていることだろうけれど
やっぱりそのへんで手抜きはできないわけで

泣くことは逃げることじゃなくて
むしろ泣かないことのほうが逃げてるんだって
僕はそう思ってるから

泣かないように慰めることなんて
僕にはできないんだよ

in tears

いいよそのままで
そばにいるから

きっと涙の奥にあるものが
君を呼んでるんだ

だから我慢しないで
いっぱい泣いてあげなくちゃ

「がんばっちゃった」って
君が言うときは

たぶん君のある部分が
君から遊離しようとしていて

あるいは君自身がその部分だけを残して
まるで表層から剥離するように感じるから

きっと不安で不安でしかたないと思うけど

だけどね
君が君を嫌いになったわけじゃない

だからきっと涙の向こうから
君を呼んでるんだ

うん
それでいいよ

いまは何も考えずに
いっぱい泣いてあげなくちゃ

よくがんばったね
いっぱいがんばっちゃったね

無理して喋らなくていい
泣きたいだけ泣いてていいんだ

いいよそのままで
そばにいるから

だいじょうぶだよ
そばにいるからね

indium antimonide

そうだね

君の憂鬱は見えないけれど
たしかに輻射していて

隠そうとするほどに
強度を増していくから

輻射する君の憂鬱が
僕を構成する素子を震わせて

たぶん君と同じ部位で
僕の抵抗値を変化させてる

原因が何かとかわからないけど
どうしたらいいかもわからないけど

君の憂鬱はちゃんとそこにあるよ
それだけはわかるんだ

そうだよ

君の憂鬱が輻射したいのは
きっと君そのもので

隠そうとするほどに
強度を増していくから

輻射する君の構成を
僕のなかの抵抗値で色分けして

たぶん君に見えるように
再構成することはできるよ

原因が何かとかわからないけど
どうしたらいいかもわからないけど

君の体温はちゃんとそこにあるよ
それだけはわかるから

君の体温がちゃんとそこにあるって
君には伝えたいんだよ