anaphylaxis

嫌っているわけじゃない
怖がっていたいわけでもない

でも刺し傷は確かにあって
患部は確かに腫れていたし

発熱やその他の症状もあった
たぶん自覚のない症状もあっただろう

そのあいだに
わたしのなかに

どれだけの抗体が作られたかは
わたしにもわからない

それらの抗体が
どんな刺激に反応するのか

焦ることなく
確かめていく必要はある

忘れることもなく
拘り続けることもなく

急激な抗原抗体反応が起こらないように
ひとつずつ確かめながら

伝達物質を緩やかにして
涙に変えていけばいいと思う

それがきっと
これからに繋がる時間や

時間を取り巻くものへの
ひとつの礼節のかたち

ともに時間を過ごすひとへの
確かな礼節のかたち

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