唾液まみれのblocks

嗚咽と一緒に
喉の奥から次々と零れ落ちる
組み上がらなかったblocks

組み上げられるための凹凸が
僕の器官を壊していく

それぞれの色や形が
想起していたはずの

組み上げられるべきものの
設計図は失われた

必要なパーツのうちのどれだけが
僕のなかに作られていたのか

確かめることさえ
できなくなっちゃった

胃液と一緒に
喉の奥から次々と零れ落ちる
凹凸の噛み合わないblocks

いまわかったよ
涙越しに見えるそれらは

色数も形のバリエーションも
ぜんぜん足りなかったんだ

設計図が失われたせいじゃない
数ばかりあってもどうにもならないんだ

それが消えない現実
それが残された絶望

吐き出し終わるまでには
器官のほとんどを破壊された

もう何も零れ落ちない
唾液まみれの僕が残るだけだ

それが残された現実
それが消えない絶望

コメントを残す