上を向いて

夕暮れと夜の境目とか
まだいくつかしか見えない星とかが

こんなに綺麗に見えるのは
僕の感覚がまだまともだってことだけど

それはそれで
涙がこぼれそうになる

つらいのは自分だけじゃないのも
自分がちゃんとがんばってきたことも

わかってるんだ
泣くことなんてないってことも

だからただ上を向いて歩く
いつもの道を上を向いて歩く

夕暮れの色が沈んでいって
星たちはその輝きを増していくけど

この空気が思ったより澄んでるように
僕は澄まされているだろうか

そっと問いかけて
涙がこぼれそうになる

そんな落ち込むようなことじゃなくて
きっとそのうちなんとかなるってことも

わかってるんだ
たぶん君がそう言ってくれることも

だからただ上を向いて歩く
君を浮かべ上を向いて歩く

such a you

君の温度に触れたとき
確かに僕はそう感じたから

そのままを口に出しちゃって
君はその意味を測りかねて

すこし目を丸くしてから
とても嬉しそうに笑った

そんな君だから
大切にしたいのです

突然目の前に現れた君が
ずっとそこにいたみたいに

まるで僕のすべてを
受け容れてくれるような笑みで

ただまっすぐに
僕を見つめてくれたから

そこにある君の温度に
お礼を言わなくちゃって思って

君の温度に触れたとき
確かに僕はそう感じたから

そのままを口に出しちゃって
君はその意味を測りかねて

すこし目を丸くしてから
とても嬉しそうに笑った

そんな君だから
ずっと大切にさせてね

音響カプラ

もし電話口の僕の声が
眠そうに聞こえたなら

それだけ僕が君を
信じてるってことだよ

「ごめん、寝てた?」
「え?起きてたよ」

そんな他愛のないやりとりが
たぶんしあわせのプロトコル

ほんとは電話嫌いの僕の
電話口の声はもっと不機嫌で

こんな油断した声で出るのは
君からの着信にだけなんだって

「やっぱり寝てたでしょ?」
「起きてたってばさ」

そんな他愛のないやりとりが
たぶんしあわせのプロトコル

別に眠いわけじゃなくて
もちろん退屈してるわけでもなくて

ただ単に安心してるだけだからさ
謝ることなんてないよ

「眠くなっちゃった?」
「ううん、だいじょうぶ」

そんな他愛のないやりとりが
繋ぐしあわせのプロトコル

heat sink

これですべて終わったと
思えぬまま過ごす月日の
重さまで失っていく
この手をすり抜けていく

叶わぬ願い
願う術さえ
届かぬ想い
抱えたままで

行かないで
記憶の底に
まだ沈まないで
忘れられないんじゃない

そうだよまだ
忘れたくないんだ
君を想う
この記憶の底で

ただずっと
沈んだままで