long sleeve

君が掴みやすいように
ちょっと袖の長い服を着て

手を伸ばせばいつでも
手の届くところにいるよ

だからほんとに
動けなくなっちゃう前に

少しでも握力が
残ってるうちに

ただきゅっと
この袖を掴んでください

その手に僕の
手を重ねてから

何にも言わずに
ぎゅって抱きしめるから

無くしたくないもの
無くしてしまいたいもの

ぜんぶ抱きしめて
ふたりぶんにしてから

いっしょに迷ったり
考えたりすればいいよ

もしも迷ってるあいだに
世界が閉じてしまって

覚めない夢が
ずっと続くのだとしても

君がいてくれて
それがずっと続くのなら

僕はそれで
ぜんぜんかまわないよ

手を重ねて
ぎゅっと抱きしめて

ちゃんとふたりぶん
ぬくぬくしていようね

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off hook

予定調和みたいに
浮き足立っていく街の

煌びやかさに
なんとなく気後れして

人ごみを避けるように
過ごす時間まで

ともすると
薄っぺらになりそうだけど

それでも僕には
君がいてくれる

不安げに笑う
君がいてくれる

控えめに電話の
おねだりなんかされたら

電話嫌いの性癖なんて
どっかいっちゃいそうだよ

そう、こんな夜の
奥行きを決めているのは

堰を切るように話す
お気に入りの君の声と

会話の隙間で
重なっていく吐息

感情だってつなげられるよ
大切なふたりの時間だもの

まんまと

君が何を言ったって
僕はなんだか嬉しくて

なんでもかわいいかわいいって言って
君に抗議されたりするものだから

好き好きフィルター通してるからねって
それっぽく言い訳してみるけど

それはたぶん君が僕にかけた
なんでもかわいく聞こえる魔法

ずっとそばにいてねって
君がくれた言葉が

たぶん魔法の呪文だったんだ
まんまとかわいく聞こえちゃうから

ずっとずっと
いっしょにいられますよ

僕が何を言ったって
君はちゃんと聞いてくれて

だからかわいいところを見つけて
たくさん褒めてあげるのだけど

君はそんなことないよって照れながら
それでも嬉しいって言ってくれる

それはたぶん僕が君にかけた
ついつい素直になっちゃう魔法

ずっとそばにいるよって
君にあげた言葉が

たぶん魔法の呪文だったんだ
まんまと素直になっちゃうから

ずっとずっと
いっしょにいられますよ

まっすぐ

君がまっすぐ
歩いててくれたから

僕はその
足跡を辿るだけで

またこうして
君の隣を歩けるんだ

こんなに
嬉しいことはないよ

よく迷ったり
立ち止まったりするから

等間隔にならない
不安げな足どり

だから足跡が
たくさんあっても

君の足跡なら
すぐにわかるんだよ

君が君らしく
歩いててくれるから

僕はたぶん
安心していられる

ずっとこうして
君の隣を歩きながら

いっしょに
迷っていけたらいいな