blade cusinart’

なんでも足したり引いたりしなくちゃ
いけないなんてことはないよ

世のなかすべてが数値化できるって
もんでもないしね

それでも足したり引いたりしなくちゃ
気がすまないっていうなら

気がすむまで足したり引いたりして
ぐったりしてみるものいいけど

フィルターで濾そうとするくらいなら
もうぐるんぐるん回しちゃってさ

似たような質量のものが
層になりかけてるあたりで

弾け飛びそうになってる
自分の一部分をちょいと捕まえて

茶菓子で釣るなりして
ちょっと話を聞いてみたりして

場合によってはこう
ひとしきり愛でてあげたりするのも

悪くないと思うよ
ほんと悪くないんだってば

そう、君は悪くないんだ
お茶でもお酒でもつきあうからさ

君の一部分をちょいと捕まえて
ひとしきり愛でてみたりしたいんだよ

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glow lamp

これがもし運命だとして
神様の粋な計らいだとしても

神様だって暇じゃないから
ただセッティングしてくれてるだけでさ

あとは僕らが
ちゃんと繋げてあげて

ちゃんと大切に
していかなくちゃなんだよ

そう、僕らはこうして出会い
そして気づいちゃったから

ひとりなら落ち着いてた
感情が行き場を求めはじめてる

冷静でいなくちゃって
思ったりもするけど

揺れる感情は熱を帯びて
冷静さを懐柔しようとするから

きっともう
暖めはじめていいと思うんだ

弾けそうな感情の粒を
まだ冷たい電極に留めながら

ふたりの感情が
ひとつになる通り道を

ふたりでそっと
暖めはじめていいと思うんだ

これがきっと運命ってやつで
神様の計らいの粋なところはさ

ほんとは暇じゃないこともないけど
あえてセッティングだけにしといて

あとは自分らで
繋げたほうがきっと

ちゃんと大切に
できるでしょってとこだよ

だから僕らが
ちゃんと繋げてあげて

ちゃんと大切に
していかなくちゃなんだよ

cane of corpus

ずっと閉じこもっていた
何かを待っていたのかもしれない

ただ確かなことは
僕の眼にはもう何も映らないということ

あとはこの背中が
ひどく歪んでしまったってことだ

だからこの乾いた脊椎を折り取って
君の武器にするといい

もうこの骨片には
君の飛行を妨げるほどの質量もないし

この捻れがきっと
君に立ちふさがる者どもを苦しめるだろう

僕が無為に積み重ねてきたものが
君を護る一撃になるのなら

存在も名も時間も
もう何もいらない

だからこの乾いた脊椎を折り取って
君の武器にするといい

君の右手でいつか
粉々に砕け散るまで

この捻れできっと
君に降りかかる災厄を打ち払いましょう

トンネル

たぶん君の日常はきっと
もっと眩しいものなんだ

だから少しだけ
目を閉じていたいんだと思うよ

それが昨日の君の反省でも
明日の君の予感だとしても

そんな君のわがままは
君が受け止めてあげなくちゃね

いつもよりゆっくり
眠ってあげればいいよ

それで世界は
少しだけ変わるんだ

もし夢が閉じてしまうなら
手を伸ばせばいい

ひんやりした内壁のように
そこにいるから

左手を滑らせながら
ゆっくり進めばいいよ

うまくいけば明日の朝には
夢の終わりが明転して

適度に新鮮な日常が
出迎えてくれるはずさ

ちょっとした眩しさに
照れ笑いでもしながら

君だけの明日に
踏み出していくといいよ